本記事ではKKPOKERのVIPカード特典として使うことができる、簡易HUDの説明と見方を解説します。
簡易HUD(スタッツ表示機能)で表示される各スタッツの意味と分析方法
KKPOKERのVIP機能で利用可能な簡易HUD(スタッツ表示機能)は、相手プレイヤーの過去データに基づいて、そのプレイヤーの傾向を分析するのに役立ちます。
簡易HUDは上の画像のような形で表示され、それぞれ以下の値を示しています。
それぞれの値の意味や、分析方法をこの後ご紹介していきます。
VPIP(Voluntary Put money In Pot)
VPIP(Voluntary Put money In Pot)は、プリフロップで自発的にポットにベットまたはコールした割合を表します。
例:VPIP25%
- 100ハンド中、25ハンドでプリフロップから参加
- 75ハンドでプリフロップで降りている
VPIPが高いプレイヤー | VPIPが低いプレイヤー |
・アグレッシブなプレイヤー ・多くのハンドでプレイする ・様々なハンドでプレイする傾向 | ・タイトなプレイヤー ・少ないハンドでプレイする ・強いハンドでプレイする傾向 |
VPIPは、相手プレイヤーのプレイスタイルを判断する重要な指標の一つです。
VPIPの値とプレイヤーの分類・傾向は以下のとおりです。
VPIP | スタイル | 傾向 |
15%以下 | ベリータイト | とても慎重で、参加する場合はプレミアムハンドが多い。 |
15~20% | タイト | 堅実なプレイを好む。参加するハンドは強い場合が多い。 |
20~25% | スタンダード | セオリー通りの打ち方をするプレイヤー。隙が少ない。 |
25~30% | ルース | 色々なハンドで参加する。初級者から上級者まで幅広い。 |
30%以上 | ベリールース | 多くの弱いハンドでも参加する。フィッシュ(弱い)プレイヤーの可能性が高い |
PFR
PFRは、プリフロップでレイズした割合を表します。
PFR = レイズ率 ÷ 総ゲーム数
PFRが高いプレイヤー | PFRが低いプレイヤー |
・アグレッシブなプレイヤー ・多くのハンドでレイズ ・ポットをコントロールしようとする ・強いハンドを持っている可能性 | ・タイトなプレイヤー ・強いハンドでのみレイズ ・相手に情報をあまり与えない |
PFRは、相手プレイヤーのプレイスタイルを判断する重要な指標の一つです。
その他のスタッツと組み合わせることで、より詳細な分析が可能になります。
例:VPIP25%、PFR15%
- プリフロップで25%の割合で参加
- 参加したハンドのうち、15%の割合でレイズ
- 多くのハンドでプレイするが、レイズは比較的少ない
- ルーズアグレッシブなプレイヤーの可能性
6MAXでのPFRの適正値
・スタンダードプレイヤー:18%程度
卓の状況によって変化します。自身のPFRは、状況に合わせて調整することが重要です。
- 弱いプレイヤーが多い卓:PFRを高く
- 強いプレイヤーが多い卓:PFRを低く
Steal
Stealは、ブラインドのベット額をスチールする割合を表します。
Steal = スチール成功数 ÷ ブラインドに対してレイズした数
Stealが高いプレイヤー | Stealが低いプレイヤー |
・アグレッシブなプレイヤー ・ブラフが多い ・ポジショニングを重視 ・積極的にポットを獲得しようとする | ・タイトなプレイヤー ・強いハンドでのみレイズ ・慎重なプレイ |
Stealは、相手プレイヤーの攻撃性とブラフ傾向を分析する指標です。
Stealの値が高いプレイヤーは、ブラフでレイズしてくる可能性が高いため、コール or フォールドの判断が重要になります。逆に、Stealの値が低いプレイヤーは、スチールを試みる可能性が低いため、ブラインドでプレイしやすくなります。
Check-raise
チェックレイズは、一度チェックした後に相手プレイヤーのベットに対してレイズする戦略です。チェックレイズ率は、チェックレイズを行った割合を表します。
チェックレイズ率 = チェックレイズ数 ÷ チェックした後、相手プレイヤーがベットしてきた数
チェックレイズが高いプレイヤー | チェックレイズが低いプレイヤー |
・アグレッシブなプレイヤー ・ブラフが多い ・相手にプレッシャーをかけようとする ・強いハンドを持っている可能性 | ・タイトなプレイヤー ・強いハンドでのみチェックレイズ ・慎重なプレイ |
チェックレイズ率は、相手プレイヤーのプレイスタイルと心理状態を分析する指標です。
チェックレイズ率が高いプレイヤー
- ブラフの可能性も高いため、コール or フォールドの判断が重要になります。
- 強いハンドを持っている可能性も高いため、ベット額にも注意が必要です。
チェックレイズ率が低いプレイヤー
- チェックレイズは強いハンドを持っている可能性が高いため、慎重なプレイが必要です。
- ブラフの可能性は低いため、積極的に攻めるチャンスかもしれません。
3-Bet
3-Betは、相手のレイズに対して3ベット(リレイズ)を行う割合を表します。
3-Bet = 3ベット率 ÷ 相手のレイズ数
3-Betが高いプレイヤー | 3-Betが低いプレイヤー |
・アグレッシブなプレイヤー ・ブラフが多い ・強いハンドを持っている可能性 ・相手にプレッシャーをかけようとする | ・タイトなプレイヤー ・プレミアムハンドでのみ3ベット ・慎重なプレイ |
6MAXでの3-Betの適正値
・スタンダードプレイヤー:7-11%程度
3-Betは、卓の状況によって変化します。
- 弱いプレイヤーが多い卓:3-Betを高く
- 強いプレイヤーが多い卓:3-Betを低く
3-Betは、状況に合わせて調整することが重要です。
3-Betの値が大きすぎる場合
- 弱いハンドで3ベットし過ぎ
- ブラフが多い
- 相手に読みやすい
3-Betの値が小さすぎる場合
- プレミアムハンドでのみ3ベット
- 読みづらい
- 相手に攻められやすい
3-Betは、バランス良く使うことが重要です。
Fold to 3-Bet
Fold to 3-Betは、自分のレイズに対して3ベットされた場合に降りる(Fold)割合を表します。
Fold to 3-Bet = Fold数 ÷ 3ベットされた数
Fold to 3-Betが高いプレイヤー | Fold to 3-Betが低いプレイヤー |
・リレイズに対して弱気 ・弱いハンドで降りやすい ・3ベットに対して慎重 | ・リレイズに対して強気 ・弱いハンドでも突っ張る ・3ベットに対してアグレッシブ |
50%前後が適正値
・50%:3ベットに対してバランス良くプレイ
・50%より高い:3ベットに対して弱気
・50%より低い:3ベットに対して強気
Fold to 3-Betは、相手プレイヤーの3ベットに対する傾向を分析する指標です。
Fold to 3-Betの値が高いプレイヤーは、3ベットに対して弱気なため、積極的に3ベットを仕掛けると効果的です。逆に、Fold to 3-Betの値が低いプレイヤーは、3ベットに対して強気なため、プレミアムハンドで勝負を仕掛けるチャンスです。
C-Bet
C-Betは、プリフロップでアグレッサーがフロップでコンティニュエーションベット(C-Bet)を打つ割合を表します。
C-Bet = C-Bet数 ÷ フロップを見たハンド数
C-Betが高いプレイヤー | C-Betが低いプレイヤー |
・アグレッシブなプレイヤー ・フロップで主導権を握ろうとする ・多くのハンドでC-Bet ・ブラフが多い | ・タイトなプレイヤー ・強いハンドでのみC-Bet ・慎重なプレイ |
C-Betは、相手プレイヤーのフロップでのプレイスタイルを分析する指標です。C-Betの値が高いプレイヤーは、フロップで積極的にベットしてくるため、コール or レイズの判断が重要になります。逆に、C-Betの値が低いプレイヤーは、フロップでチェックすることが多いため、C-Betに対して強気なプレイも有効です。
Fold to C-Bet
Fold to C-Betは、C-Betに対して降りる(Fold)割合を表します。
Fold to C-Bet = Fold数 ÷ C-Betされた数
Fold to C-Betが高いプレイヤー | Fold to C-Betが低いプレイヤー |
・C-Betに対して弱気 ・弱いハンドで降りやすい ・C-Betに対して慎重 | ・C-Betに対して強気 ・弱いハンドでも突っ張る ・C-Betに対してアグレッシブ |
40-50%が適正値
・40%:C-Betに対してバランス良くプレイ
・40%より高い:C-Betに対して弱気
・40%より低い:C-Betに対して強気
Fold to C-Betは、相手プレイヤーのC-Betに対する傾向を分析する指標です。
Fold to C-Betの値が高いプレイヤー
- C-Betに対して弱いため、積極的にC-Betを打つと効果的です。
- ブラフの可能性も高いため、C-Betに対してコールも有効です。
Fold to C-Betの値が低いプレイヤー
- C-Betに対して強いため、C-Betは慎重に行う必要があります。
- 強いハンドを持っている可能性が高いため、プレミアムハンドで勝負を仕掛けるチャンスです。