本記事ではテキサスホールデムの役と強さを解説します。
役の作り方
テキサスホールデムポーカーでは、プリフロップで各プレイヤーに配られるホールカードと呼ばれる2枚の手札と、フロップラウンド以降で場に公開されるホールカードと呼ばれる5枚のカードの中から5枚を選んだ組み合わせで役を作り、強さを競います。
※ゲームの基本的なルールと流れについては別記事で詳しく解説しているのでそちらを御覧ください。
7枚で作れる最高の強さのものが自動的にそのプレイヤーの役となり、わざと弱い役を作ることなどはできません。
例えば、上の画像の例であればプレイヤーAのハンドはホールカードのスペードのAと、コミュニティカードの8JA8を使って、2ペアとなります。
役と数字の強さ
テキサスホールデムポーカーの役は以下の10種類があります。
役の強さ
役の強さは1.ハイカードが一番弱く数字が大きいほど強くなり、10.ロイヤルフラッシュが一番強い役です。
1.ハイカード
2.ワンペア
3.ツーペア
4.スリーカード
5.ストレート
6.フラッシュ
7.フルハウス
8.フォーカード
9.ストレートフラッシュ
10.ロイヤルフラッシュ
最強役のロイヤルフラッシュの確率は4/2598960=約0.00015%という確率!まさに夢の役ニャ!
数字の強さ
同じ役同士では、構成するカードの数字(絵柄)によって優劣が決まります。Aが一番強いカードです。次にKQJと続き、J以下は10から2は数字が大きいほど強いカードです。
絵柄の強さ
テキサスホールデムでは、絵柄(「スート」と呼ばれます)による強さの優劣はありません。スペードのAとハートのAは同じ強さです。役の構成においては同一絵柄で構成するフラッシュ系の役を除いて、絵柄による差はありません。
各役の説明
ここでは、各役の構成を解説します。
1.ハイカード
他の役が何もそろわない状態の役が「ハイカード」です。ハイカードのプレイヤー同士が対戦した場合、手札の数字の強さを比較して勝敗が決まります。
上の画像の例では、役はAのハイカードとなります。
2.ワンペア
5枚中で1つの数字がペアになっている状態の役が「ワンペア」です。ワンペアのプレイヤー同士が対戦した場合、ペアとなっている数字の強さを比較して勝敗が決まります。ペアとなっている数字も同じ場合は、その他のカードの数字の強さを比較して勝敗が決まります。
上の画像の例では、役はAのワンペアとなります。
3.ツーペア
5枚中で2つの数字がペアになっている状態の役が「ツーペア」です。ツーペアのプレイヤー同士が対戦した場合、ペアとなっている数字の大きい方の数字の強さを比較して勝敗が決まります。大きい方の数字が同じ場合は、小さい方のペアの数字を比較します。どちらも同じ場合、その他の1枚のカードの数字の強さを比較して勝敗が決まります。
上の画像の例では、役はAと8のツーペアとなります。
4.スリーカード
5枚中で3つの数字が同じという状態の役が「スリーカード」です。スリーカードのプレイヤー同士が対戦した場合、その他のカードの数字の強さを比較して勝敗が決まります。
上の画像の例では、役はAのスリーカードとなります。
5.ストレート
5枚の手札の数字が連続している場合、「ストレート」が成立します。5枚のカードの絵柄(スート)は何でもOKです。全ての絵柄が同じ場合は「ストレートフラッシュ」という、上位の役になります。
注意事項として、数字の並びはAからKまで、強さの順で並べた順番のみで成立します。ただし、AKQJ10の組み合わせのみ、AとKの間をまたぐことが可能です。
6.フラッシュ
5枚の手札のスートが全て同じ場合、「フラッシュ」が成立します。5枚のカードの数字(スート)は何でもOKです。5枚の数字が連続している場合は「ストレートフラッシュ」という、上位の役になります。
フラッシュ同士の役の強さは、構成するカード中で一番強いカードの数字の強さによって決まります。上の画像の例ではAのフラッシュとなります。
構成カードの中の1番強いカードの強さが同一の場合は、2番目のカードの強さで比較します(2番目の強さが同じ場合の3番目以降も同様です)。
7.フルハウス
「フルハウス」は先に見てきたスリーカード+ワンペアのような役で、手札に同じ数字のカードが3枚と、それとは別の同じ数字のカード2枚が揃ったときに成立します。構成するカードのスート・数字は問いません。
上記の画像の例では、Aのフルハウスとなります。フルハウスのプレイヤー同士が対戦した場合、3枚の組となっているカードの数字の強さを比較して勝敗が決まります。3枚のカードの強さが同一の場合は、2枚の組となっているカードの強さを比較して勝敗が決まります。
8.フォーカード
同じ数字のカードが4枚揃った状態となったとき、「フォーカード」が成立します。同じフォーカード同士の対戦の場合、構成する数字が大きいプレイヤーの勝利となります。
上記の画像の例では、Aのフォーカードとなります。
9.ストレートフラッシュ
ストレートとフラッシュの両方の条件を同時に満たす場合、つまり5枚のカードの数字が連続しており、全て同じスートの場合、「ストレートフラッシュ」が成立します。非常に難しい条件ですが、その分、最強クラスの役です。
10.ロイヤルフラッシュ
10, J, Q, K, Aの5枚でストレートフラッシュが成立した場合は、ロイヤルフラッシュとなります。ポーカーにおける最強の役で、テキサスホールデムにおいては成立時点で勝利確定です。
上記の画像はハートのロイヤルフラッシュの例ですが、ロイヤルフラッシュは各スート毎に存在します。